2006年05月11日(木) 08時55分

三井住友銀不祥事　頭取が参考人招致　元トップの責任追及も（フジサンケイ　ビジネスアイ）

参考人として出席した奥正之頭取 　 　三井住友銀行の奥正之頭取（６１）は十日午前、衆院財務金融委員会に参考人として出席、金融派生商品の購入を取引先の中小企業に強要したとして、金融庁から行政処分を受けたことに関し、「退任したトップにも、何らかの形のものを求めることを検討していきたい」と述べ、問題発生当時の頭取で、現在は日本郵政の社長である西川善文氏（６７）の経営責任追及も検討する姿勢を示した。
　奥頭取は具体的な処分内容について、「現役（の役職員）には金銭的な負担を求めることになるが、退職者にはそれと平仄（ひょうそく）を合わせて要請する形が一つの選択肢だ」と指摘。旧経営陣にも在職時の報酬返還などを求める可能性を示唆した。
　一方、小泉純一郎首相は同日夕、この問題について「銀行のトップとしての責任はあると思う」との見方を示した。ただ、日本郵政の社長に西川氏を起用した判断に関しては「経営者としての能力も抜群だ。郵政公社を立派な会社にしていただくよう今後も努力していただきたい」と述べ、問題ないとの認識を示した。安倍晋三官房長官も同日の会見で「今回の問題を一つの糧として、公正な立場で（日本郵政の）経営に臨んでいただきたい」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060511-00000004-fsi-bus_all