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2006年05月11日(木) 00時00分

証拠品の金地金を質入れ 詐欺容疑で警巡査部長を逮捕朝日新聞

 大阪府警浪速署に事件の証拠品として保管されていた1キロの金地金が勝手に質入れされ、後日実在しない名前の刑事がその質店を訪れ「事件の被害品だ」とうそをいって金地金をだまし取る事件が昨年11月にあった。捜査を進めていた大阪府警は11日、堺南署刑事課巡査部長の栗林孝治容疑者(33)の犯行だったとして、詐欺などの疑いで逮捕した。

 栗林容疑者は職業を会社員と偽って本名で入質。金地金を回収する際には、髪形を変えたり眼鏡をかけたりして変装し、自分の名前を1字だけ変えて「国林孝治」と名乗っていたという。

 調べでは、栗林容疑者は浪速署に勤務していた昨年11月、捜査を担当した恐喝事件の証拠品として預かっていた1キロの金地金(245万円相当)を署の保管庫から持ち出し、大阪市浪速区内の質店に持ち込んで150万円の融資を受けた。今年4月24日には偽名を使って架空の刑事を装って質店を訪れ、経営者の男性に「強盗強姦(ごうかん)事件の被害品として引き揚げる」などと言って、金地金をだまし取るなどした疑い。

 同容疑者は同じ事件で預かっていた別の1キロの金地金も同市中央区の質店に質入れして150万円の融資を受け、その後同様の手口で金地金を回収。計2本の金地金を約450万円で売却していたという。同容疑者は「競馬で消費者金融からの借金がかさみ、金は返済などに充てた」と供述しているという。

 府警は署から無断で持ち出した業務上横領などの容疑でも調べる。

 川端富雄・府警監察室長は「職責の自覚に欠けた言語道断の行為で遺憾」とコメントした。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200605110058.html