2006年05月11日(木) 22時36分

「担任が性的虐待」　女子生徒側が千葉県など提訴（朝日新聞）

　千葉県浦安市に住む知的障害のある女子生徒（１４）が小学校時代、担任の男性教諭（４６）から受けた性的虐待を防げなかったのは行政側にも責任があるなどとして、女子生徒と両親が１１日、県と市、教諭を相手取り、約２０００万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。

　教諭は強制わいせつ容疑で逮捕・起訴されたが、刑事裁判では女子生徒の証言のあいまいさなどから無罪が確定している。ただ、今年２月の控訴審判決は、生徒が胸を触られるなどの被害を受けたことについて「疑問を差し挟む余地がないようだ」と指摘していた。

　両親らは民事訴訟で、あらためて被害の認定と市などの責任追及を目指す。女子生徒は心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）と診断され、現在も投薬治療を続けている。

　提訴を受け、県と市はともに「訴状を読んでいないので答えられない」とコメント。男性教諭の代理人は「刑事裁判では、障害児であることを考慮し、丁寧な審理が行われたと認識している」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0511/TKY200605110380.html