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2006年05月10日(水) 13時07分

堀江被告側、起訴事実を否認 公判前整理手続き始まる朝日新聞

 証券取引法違反の罪に問われているライブドア(LD)前社長・堀江貴文被告(33)に適用された「公判前整理手続き」にもとづき、東京地裁で10日午前、検察側と弁護側が争点を絞り込むため、初めての協議を行った。弁護側は、起訴事実を否認して全面的に争う姿勢を正式表明した。検察側の立証方針についても「内容が不十分」として、さらに詳しい説明を求めた。

 第1回公判前整理手続きとなったこの日の協議では、東京地検検事、弁護人、同地裁裁判官の3者が一堂に会した。堀江前社長は出席せず、初公判前の争点整理などについて話し合った。

 検察側はこの席で、堀江前社長の起訴事実となった同法違反の「偽計取引」「風説の流布」「有価証券報告書の虚偽記載」について、LDグループが一体となった事件構図などの説明を行った。

 これに対し、弁護側は、株取引や資金の流れは認めたものの、前社長の不正認識などは一切否認した。また、公判の争点として(1)堀江前社長と、LD前取締役の宮内亮治被告(38)ら他の幹部との共謀の成立過程(2)前社長の不正認識の有無(3)LDグループによる企業買収の目的——をあげた。さらに、電子メールや議事録の証拠開示を要求。具体的な認否ができないとして、検察側が事前提出した「証明予定事実記載書」に対し、70項目の追加説明も求めた。

 次回の協議は6月7日。公判迅速化のための手続きが順調に進めば7月中旬から下旬に初公判が開かれ、年内に判決が言い渡される見通し。検察が前社長を主犯として立証するための柱とみている宮内前取締役の供述の信頼性などが攻防の中心となりそうだ。

   ◇

 関係者によると、堀江前社長は保釈後、六本木ヒルズの自宅から外出せず、開示された関係調書を読み、公判対策に明け暮れる毎日を送っている。「いずれは登山をしたい」とも話しているという。自宅で体重を量ったところ、逮捕前より15キロ減っていたという。

http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY200605100201.html