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2006年05月10日(水) 03時07分

<シティバンク>大規模なシステム障害 出入金ミス28万件毎日新聞

 シティバンク在日支店(日本国内を統括)で8日夜から9日にかけて、大規模なシステム障害が発生した。顧客が口座から一度しか預金を引き出していないのに同じ金額がもう一度引き出されたことになっていたり、出入金が正確に記録されないケースが続発。公共料金の二重引き落としなどもあり、誤った出入金処理は約27万5000件と、この間の個人取引のほぼすべてに上った。連休明けに出入金記録の一括処理を行った後に障害が起きており、プログラムなどに何らかの不具合があったとみられる。同行は「10日午前の営業開始までに復旧させる」と話している。
 シティバンク在日支店によると、2日にATM(現金自動受払機)などで現金の出し入れを行った顧客の口座から、9日になって同額が再び出し入れされ、何もしていないのに残高が増減する障害が約7万件発生した。また、3日から8日に行われたATMや支店窓口、インターネットを使った出入金取引約20万5000件の記録が消え、取引が行われていなかったことになったという。
 影響を受けた口座は普通預金、当座預金のほか、外貨建ての普通預金など。同行は詳しい原因を調査するとともに、誤って処理された出入金については予備データを元に記録の復元を進めている。預金が二重に引き出された形になった顧客には差額を返金し、入金が二重になり本来の残高を上回る現金を引き出した顧客には差額の返還を求める。
 国内では、みずほフィナンシャルグループが02年4月に大規模なシステム障害を起こし、約250万件の口座振り替えが未処理となるなど混乱した。
 シティバンク在日支店は、世界約100カ国・地域に展開する米金融大手シティバンクの日本拠点。日本には1902年に横浜支店を初めて開設、現在は東京都港区に在日支店を置き、全国25支店・出張所がある。預金口座数は非公表。富裕層向けのサービスを得意としたが、マネーロンダリング(資金洗浄)と疑われる口座の開設など違法行為が相次ぎ、金融庁から04年9月に富裕層向けの資産管理業務を行う国内4拠点の認可取り消しなどの行政処分を受け、05年9月に日本の富裕層向け資産管理部門を閉鎖した。【宮島寛】
(毎日新聞) - 5月10日3時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060509-00000157-mai-soci