悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月09日(火) 00時00分

IE 7 β2の日本語版公開読売新聞



クイックタブ

RSS登録画面

ブラックリストに登録されたフィッシングサイトにアクセスした場合

 マイクロソフトは5月9日、Internet Explorer(IE) 7 β2の日本語版を公開した。Webサイトからダウンロードできる。

 対応OSはWindows XP SP2(64ビット版含む)、Windows Server 2003 SP1。正式版は年内に公開予定で、IEとしては5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。次期OS「Windows Vista」には「7.1」を搭載予定だ。

 ユーザーの利便性を高めつつセキュリティを強化したとしており、複数ページをタブで同時に開けるタブブラウジング機能やRSS購読機能を備えた。フィッシング対策も強化している。

 タブで開いた全サイトの画面のサムネイルを、一画面上に一覧表示する「クイックタブ」機能を搭載した。「お気に入り」の特定フォルダ内の複数サイトを、タブで一気に開くこともできる。ホームページを複数設定し、タブで同時に開くことが可能だ。

 RSSリーダー機能を備えた。RSS配信サイトにアクセスすると、ブラウザ右上の専用アイコンがグレーからオレンジ色変化。クリックするとフィード一覧を表示し、フィードを購読できる。RSSは0.9x、1.0、2.0に、Atomは0.3と1.0に対応した。

 フィッシングサイトを検知して警告する「Phising Filter」機能を備えた。ブラックリストに登録されているサイトにアクセスすると、URLバーが赤色に変わってアクセスを中断し、警告ページを表示する。ブラックリストのデータベースは、外部ベンダーと連携して更新する。

 ブラックリストに登録されていないサイトで、ソースコードなどからフィッシングサイトと疑わしい場合は、URLバーが黄色くなり、警告をポップアップ表示する。

 Active Xコントロールを、実行前にユーザーに確認する「Active Xオプトイン」機能を装備。マルウェアによる攻撃を防ぐ。

 アドオンをすべて無効にするモードも備えた。安全性に問題があるとされているSSL 2.0は、デフォルトでオフにした。


履歴の削除は「インターネットオプション」から可能

 CookieやWebサイトの閲覧履歴、パスワード、フォームに入力したデータなどをワンクリックで削除できるプライバシー保護機能も備えた。

 CSSのサポートを強化し、リッチなコンテンツに対応したとしている。CSSでフォントサイズを固定したサイトでも、ブラウザ右下の虫眼鏡アイコンをクリックすると、画像と文字をで50%〜400%まで拡大・縮小できる。

 Ajaxのサポートも改善したとしている。IE6ではActive Xコントロールで処理していたXMLHTTPリクエストを、ネイティブ環境で処理できるようにした。

 ツールバーに検索窓を備えた。デフォルトではMSN Searchが利用できるが、グーグルやヤフーなど他検索サービスも登録できる。楽天市場やアマゾンなど、ECサイトの検索も登録可能だ。

 画面を広く使ってもらうため、メニューバーはデフォルトで非表示にした。「Alt」キーを押すと表示される。国際化ドメインに対応し、日本語ドメインにもアドオンなしでアクセスできるようになった。

 紙の大きさに合わせてサイトを縮小して印刷する機能を装備。画面が切れずに印刷できるようにした。

 同社は、IE 7 β2をWebサイトやアプリケーション開発者などに試してもらい、動作をチェックしたり、問題点をフィードバックしてほしいとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/net/itmedia/20060509nt08.htm