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2006年05月09日(火) 00時00分

氏神様もアキバに注目朝日新聞

神田明神の広報誌が変身

 メード姿の女の子や、「萌(も)え〜」と「キター!」の半角文字。神田明神(千代田区)の広報誌「Mind(マインド)」第2号が、「アキバ系」の話題であふれている。神社に足を向けない若者との接点を求め、1300年の伝統を持つ「江戸の総鎮守」が世界に誇る「オタク文化」と縁を結んだ。

 制作を担当したのは神主の1人、清水祥彦さん(45)。地下鉄の駅で配られている内容の充実した無料誌を手に取るうちに、ビジネスマンや若者と神社を結ぶ媒体を、と思いついた。

 第1号を出したのは昨年1月。表紙は神前結婚式を思わせる水引の写真をあしらった。神社や年中行事の案内だけでなく、門前のお店や企業の広告も盛り込み、これまでにない神社の広報誌ができた。が、「ちょっと上品すぎて、しっくりこなかったんです」。

 そこで、今年発行した第2号は装いを変えた。

 「オタクの聖地も、氏子の地域であることを知って欲しかった」と、秋葉原を主題に設定した。

 メードカフェやコスプレ用衣装店などを紹介する「秋葉原一日体験ツアー」を2ページ展開。作家の荒俣宏さんが、ご祭神の一つ平将門とつくばエクスプレスの因縁を説いたコラムも掲載した。

 ページをめくると色鮮やかな紙面構成のまま、結婚式の広告や宮司からのメッセージに続く。

 巻末に、神田明神のお守りやおみやげの人気ランキングまで載せる徹底ぶりだ。

 神田明神は、パソコンの部品の形をした「ITお守り」など、たびたび新しい感覚を取り入れて話題になってきた。

 清水さんは「伝統は大事に守ったうえで、陳腐にならないようにしながら伝えたい」。

 今回も、「アキバの氏神様は神田明神なんだって」と若者やビジネスマンに関心を持ってもらうことに主眼を置いた。

 現在は第3号の構想中。「神保町の古書街もいいし、人形町も小伝馬町も……」と、氏子の地域が広いだけにネタ不足の心配はないという。

http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000605090001