2006年05月08日(月) 19時35分

＜大阪＞財団の預金着服　同和関連団体理事長を逮捕（朝日放送）

大阪市東淀川区の財団法人「飛鳥会」の理事長が、財団が運営を委託されている市営駐車場の売上金を着服していたとして、大阪府警に逮捕されました。

業務上横領の疑いで逮捕されたのは、同和地区住民の生活向上を目的に設立された大阪市東淀川区の財団法人「飛鳥会」の理事長・小西邦彦容疑者（７２）です。調べによりますと、小西容疑者は、２００３年１２月、当時のＵＦＪ銀行淡路支店で、「飛鳥会」名義の銀行口座から、２回に渡って、合計１０００万円を自分名義の口座に振り込んだ疑いが持たれています。小西容疑者は、横領した金を百貨店での高額商品の買い物にあてていたとみられていて、警察は、「飛鳥会」の事務所などおよそ１０ヵ所を家宅捜索しました。

「飛鳥会」の口座は、大阪市の外郭団体から委託された市営駐車場の売上金を管理するものでしたが、「飛鳥会」が３０年以上も業務委託を独占するなど、契約の不透明さが市議会などで問題となり、契約打ち切りが決まっています。大阪市の関市長は「（飛鳥会との契約は）同和対策という名で出発した可能性はあると思いますけども、その辺はこれから調べた上で、きちっとした市民への説明責任を果たす時期が来ると思いますね」と話しています。調べに対し、小西容疑者は、「以前のことで覚えていない」と話しているということです。警察は、横領が数億円に及んでいるものとみて、更に捜査を進めています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060508-00000008-abc-l27