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2006年05月05日(金) 00時00分

ネットラジオ局、今月開設 ベイFMアナら朝日新聞

どこでもスタジオ、リスナーもつくり手、そして多彩な番組がいつでもオンエア中——。ベイFM情報アナウンサーの高島由紀子さん(29)と、友人のフリーアナウンサー木村季康(とし・やす)さん(27)、帝国データバンク千葉支店長の赤間裕弥さん(42)らの仲間が、5月中にインターネット上の「ラジオ局」を開設する。まちのニュースやスポーツ番組、ラジオドラマなどオリジナルの番組をいつでも聞くことができる。さらに、リスナーが身近な話題を自分の声で届け、番組に参加できるという試みだ。

 番組は、仕事のかたわら舞台の脚本や演出に取り組む赤間さんが担当し、身近に起きたニュースやラジオドラマなどを配信する。

 アナウンサーは高島さんと木村さん。レコーダーで録音した声をパソコンで編集、ウェブサイトから配信する仕組み。「居酒屋だろうと自宅だろうと、世界中どこでも“スタジオ”になる」と高島さんは話す。

 新しく更新された番組の音声ファイルが、パソコンに自動的にダウンロードされる「ポッドキャスティング」というシステムを使う。利用者は、この音声ファイルをiPodなど携帯音楽プレーヤーに保存。通勤通学などの空き時間で、音楽を聴くように番組を楽しめるのが売りだ。

 ネット・ラジオ開局のきっかけは、アナウンスの仕事に携わる高島さんが、「もっと表現の勉強をしたい」と、自分のブログで著作権の切れた文学作品を朗読し始めたこと。インターネットなら自分の声をより広くいろいろな人に聞いてもらえる、と思いついた。

 自分の声を介して感動を伝えるにはラジオドラマがいいだろうと考え、脚本家を探していたところ、前職のラジオ福島の同僚に紹介され、赤間さんに出会った。
 赤間さんは、20年来、命や平和を題材にした1人芝居や舞台公演をしている。千葉に赴任する前は福島で支店長をしていた。

 大学卒業後入社したリクルートでは法務を担当。25歳の時、未公開株が政治家や官僚らに渡された「リクルート事件」が表面化する。

 社長を始め会社関係者が逮捕され、彼らだけでなく家族まで自殺してしまうのではないかと恐れた。「生きているだけでいい」。この経験が、芝居や舞台で命を扱うきっかけになったという。

 例えば、お年寄りが次代を担う子どもに託すメッセージ、自殺を考えている若者の心の叫び、街角で見つけた心和む話題など、リスナーが音声ファイルを投稿すれば、番組に自分の声が採用されることもある。

 赤間さんは「挫折や絶望した人をほっと救えるような番組にしたい」と話している。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000605050003