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2006年05月04日(木) 00時00分

市民団体が憲法『意見投票』 改正反対7割に 東京新聞

 憲法九条を変えることに賛成、それとも反対? ボードにシールを張る方法で賛否を問う市民団体主催の「意見投票」が三日、若者の集まる東京・渋谷などで行われた。普段は政治への関心が今ひとつの若者だが、改正には反対が圧倒的という結果となった。政治主導で進む改憲の動きには不安の声が相次いだ。 

 待ち合わせでごった返すJR渋谷駅前のハチ公口広場。投票は通行人に呼び掛ける方法で行われた。

 迷わずに「反対」のシールを張ったのはフリーター女性(20)。「戦争する国になるのかな。力のない者が一番つらい思いをするのに…」と不安をこぼした。

 都内の高校三年男子(17)も同じく反対。「九条を変えて、自衛軍を持つなんて。昔と同じ過ちを繰り返すのか。戦場に行かされるのはオレたち若い世代だよ」と憤った。

 一方、九条改正に「賛成」した西東京市に住む音楽専門学校生(19)は「北朝鮮が攻めてくると怖い。日本にも防衛力は必要だ」。都内の女子大生(20)も「改憲すれば、行き詰まった世の中が変わりそう」と話した。

 神奈川県茅ケ崎市の会社員男性(20)は「政治家は僕ら若者のことを見てない。意見を聞こうともしない。こうした投票で民意を示すのは賛成」と話した。

 約二時間の投票結果は改正に「賛成」七十二票、「反対」二百五十八票、「分からない」三十九票だった。

 意見投票は、野田隆三郎・岡山大名誉教授らが事務局をつくり、インターネットで呼び掛けに応じた市民が、三十三都道府県で四月二十九日から三日まで実施。総投票数は約二万八千票。九条改正に「賛成」は約三千三百票で約12%、「反対」は約二万一千六百票の約77%、残りが「分からない」だった。

 結果は小泉純一郎首相や衆参両院の議長に郵送する。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060504/mng_____sya_____007.shtml