悪のニュース記事

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2006年05月02日(火) 00時00分

就職する気がわきません朝日新聞

 就職する気がわきません。インターンシップもしましたが、さらにする気がなくなりました。興味のある仕事でしたが、特に楽しいわけでもなく、昼食と夜の予定だけが楽しみで。どうすればいいのでしょう。
(早大4年 DUCKSさん)

 働きたい気持ちが薄く、就職活動に熱が入りません。まず福利厚生に着目してしまいますが、正直に伝えるのはマイナスですか。
(横浜国大大学院修士2年 サッキーさん)

A.やる気引き出すのも基礎力
(リクルートワークス研究所長 大久保幸夫)

 私の研究所で大学生に調査したところ、「人並み以上に仕事をしたい」「どちらかというと人並み以上に仕事をしたい」という意欲派が57・7%、「仕事をしたくない」「どちらかというとあまり仕事をしたくない」という意欲がわかない派が12・8%でした(ワークス研究所「若者の就業意識調査」)。1割強、就職に意欲がわかない人がいるということですね。

 仕事への意欲のある・なしは、性格や価値観ではなく、仕事をするという現実がうまく自分の中で消化できているかどうかで決まります。もしかすると、まだ仕事をすることに対する心の準備ができていないのではないでしょうか。

 そもそも人間は、よくわからないことには意欲がわきません。やってみて、経験してみて初めて本当の意味での「やりたい」気持ちが出てくるのです。仕事をして輝いている人やその現場をもっとたくさん見ることが、前向きになる近道だと思いますよ。

 もう一つ、自分をやる気にさせる力を身につけることも欠かせません。好むと好まざるとにかかわらず、やらなければならないことがあります。仕事もその一つで、大人の責務であり、避けては通れません。だから、仕事をして活躍している自分の姿をイメージしたり、「とにかく3年間でここまでやってみる!」と期限と目標を決めて取り組んだりすることで、「やる気」を自分から引き出すのです。これは、自信創出力という結構大事な基礎力です。

 ちなみに、面接で福利厚生の話を聞くかどうかは採否に関係ありません。採用担当者はもっと本質的な「仕事への意欲や態度」を見ますので、仕事に意欲が持てない場合は、それを見透かされてしまうと思った方がいいですね。

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就職前の学生、仕事を始めて間もない若い方の、就職・仕事についての悩みに、専門家が温かく答えます。回答者はリクルートワークス研究所長大久保幸夫さん、キャリアカウンセラー小島貴子さんです。質問は末尾のあて先へ。ご家族など周りの方の質問も歓迎です。

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