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2006年04月27日(木) 00時00分

耐震偽装 発覚5カ月 解明に期待 秋葉容疑者の自宅からプリンターを運び出す捜査員=市川市で 東京新聞

 元一級建築士姉歯秀次容疑者(48)ら耐震偽装事件の“主役”たち八人が二十六日、警視庁や千葉、神奈川県警の合同捜査本部に逮捕された。同本部は市川市の建築デザイナー秋葉三喜雄容疑者(46)宅を建築士法違反容疑で家宅捜索。事件発覚から五カ月、県内の強度不足が判明したマンションでは、白井市の分譲マンションが解体され、船橋市のマンションなどでは五月に現況調査が行われる見通しになるなど、対策がようやく動きだした。 (耐震偽装事件取材班)

 調べでは、姉歯容疑者は、船橋市のマンションなど二棟の工事で、設計の元請け業務をしていないのに、一級建築士の資格がない秋葉容疑者に名義を貸し、この物件の設計や工事監理をさせた疑い。これらの容疑を裏付けるため、捜査員は秋葉容疑者宅を家宅捜索した。

 市川市の秋葉容疑者の自宅マンションの捜索は午前十一時ごろから、午後五時前まで続いた。捜査員四人がパソコンとモニターを各一台、関係品を収めた紙袋四つと設計図の印刷に使うとみられる大型のプリンターなどを押収した。

 一方、姉歯、秋葉両容疑者の建築士法違反容疑の対象となった二棟の建物の建築主「サン中央ホーム」(船橋市飯山満町)にも捜査員が入り、秋葉容疑者に関係する資料などを押収した。

 同社によると、発注はすべて秋葉容疑者を窓口にしていた。同容疑者は姉歯容疑者の下で働いていたという認識しかなかったという。

 姉歯容疑者らの逮捕について、同社の工藤圭司専務は「問題の本質は国の確認検査システムそのものにある。姉歯容疑者が悪いのは当たり前のことだが、法律を改正しないと事件の根本的な解決につながらないのではないか」などと話した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20060427/lcl_____cba_____000.shtml