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2006年04月27日(木) 00時00分

【関連】 捜索前に書類大量処分 帳簿などは“無事” 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、多くの偽装物件を建設した木村建設(熊本県八代市、破産)が、警視庁などの合同捜査本部による昨年末の家宅捜索前、本社で保管していた関係書類を組織的に処分していたことが二十七日、関係者の話で分かった。捜査本部も、この証拠隠滅の動きを把握している。ただ、社長の木村盛好容疑者(74)や元役員らが逮捕された建設業法違反容疑の立証に必要な帳簿などは、破産管財人の管理下にあり、“無事”だったという。 

 関係者によると、保管書類の大量処分が行われたのは、昨年十二月初旬、東京地裁で木村建設の破産手続き開始決定が出た数日後。

 多くの社員が本社に集められ、経理担当役員から「まずいと思うものは捨てろ」などと伝えられ、社内の会議で使っていた資料など関係書類が一斉に処分されたという。当時、同年内にも家宅捜索が行われるとの報道がされていた。

 関係者は「会社に訪れる債権者や報道機関の目を意識して、作業は窓のブラインドを下ろして続けられた。社員たちは皆、大慌てだった」と話している。

 その後、捜査本部は同月下旬、木村建設本社や東京支店などに加え、木村容疑者宅や子会社の平成設計(東京都千代田区、破産)を一斉捜索。経理関係書類や設計図書など約二千点を押収した。

 帳簿類など、同社の粉飾決算を分析する上で重要な資料は残っていた。当時、帳簿類などは破産管財人の管理下にあったため、勝手に破棄できなかったという。だが、関係者は「大がかりな作業だったので、誰が何を処分したのか全体像は分からない。だが、姉歯(秀次容疑者)関連の資料などが捨てられたのでないか」と推測している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060427/eve_____sya_____004.shtml