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2006年04月27日(木) 15時55分

毎日新聞 6万人情報流出 「シャレ」ウイルス感染産経新聞

毎日フレンド読者会員名簿
 毎日新聞社は二十七日、読者約六万六千人分の個人情報がネット上に流出したと発表した。「ウィニー」とは別のファイル交換ソフト「Share(シャレ)」によってウイルス感染した影響とみられる。「Share」による大規模な情報流出は初めて。毎日新聞では、「サイバーテロ取材班」を立ち上げるなどして、ファイル交換ソフトによる個人情報流出問題の報道に力を入れている背景もあり、同社販売局は「今のところ二次被害は確認されていないが、すべての会員に連絡を取っておわびしたい」と陳謝している。
 同社によると、流出したのは、関係会社「毎日開発センター」が運営していた会員組織「毎日フレンド」に入会する六万五千六百九十人分の読者会員の氏名、住所、電話番号、生年月日、趣味などが記載された名簿。毎日フレンドは、東日本地域の読者を中心に、希望者を登録していた。
 このほか、同社東京本社管内にある約二千二百軒の販売店に関する情報や、センター社員のものとみられる給与明細や出勤簿、新聞拡張成績とみられる表などもあった。
 同センター社員(26)が自宅の個人パソコンで作業するためデータを持ち帰り、そのデータがファイル交換ソフトを通じて流出したとみられる。
 男性社員は、個人パソコンにウィニーとShareをインストールしていた。ウイルス対策ソフト大手「トレンドマイクロ」によると、Shareのウイルスは今年一月ごろから確認されているが、大規模な個人情報流出は初めてという。
 毎日新聞社では、関係会社も含め個人情報保護について内規を設けており、ファイル交換ソフトについては今春から使用を禁止していた。
 一方で、最近では「サイバーテロ取材班」を結成し、ファイル交換ソフトによる個人情報流出問題の報道に力を入れていた。
 今回の情報流出については、同取材班が二十六日夕、インターネットの掲示板の書き込みなどで知り、流出したファイルをネット上で発見したという。
     ◇
【用語解説】Share
 ウィニーと同様、パソコンの使用者同士がネットを通じて、音楽や映画などのファイルを交換できるソフト。著作権法違反容疑でウィニーの作者と使用者の逮捕が相次いだことから乗り換える人が増えた。ウイルスに感染すると、自分の意図していないファイルまで流出してしまう。
(産経新聞) - 4月27日15時55分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060427-00000031-san-soci