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2006年04月20日(木) 03時42分

マック24時間攻勢 おやつ新メニュー、深夜営業 業容拡大も視野産経新聞

 日本マクドナルドは十九日、セットメニューの値上げや営業時間の二十四時間化を盛り込んだ事業方針を発表した。値上げするのは「ダブルチーズバーガーセット」(五百三十円)などセットメニューで、価格や実施時期は近く発表する。東京都内で記者会見した原田泳幸会長兼社長は「客数減につながるものではない」と強調。値上げ幅は数十円程度とみられ、単品を百円で提供する「百円マック」は続ける。
 このほか五月十三日には「サラダディッシュ グリルチキン」(単品四百九十円、セット六百四十円)など野菜や果物を使用した新商品五品目を発売するほか、販売時間を午後二時以降に限定した新メニュー「スナックタイム」(三百三十円)も五月に導入する。
 営業時間については二十四時間化を見据えて深夜営業を拡大。ドライブスルー型店舗を中心に、来月から二百店舗程度でスタートする。
 この日の会見で、原田社長は売り上げが低迷している店舗について、外部との提携を含めた新業態への転換を検討していることも明らかにした。
 日本マクドナルドの原田泳幸社長が、経営戦略の舵(かじ)を転換した。セットメニューの値上げ表明と同時に二十四時間営業やランチタイム以降の新メニューなど、これまで取り込めなかった顧客の囲い込みと、もう一段の業容拡大につなげたい作戦だ。果たして、奏功するのか。
 「外食産業全体がマイナス基調の中、既存店売上高がプラスだったのは二年間やってきた施策の表れ」。就任三年目を迎えた原田社長は十九日の記者会見で、経営立て直しが順調に進んでいることをアピールした。
 不採算事業の整理や人材教育の強化と店舗改装を進める一方、ヒット商品にも恵まれ、同社の既存店売上高は二年連続でプラス。今期の第一・四半期も好調だ。
 将来のさらなる成長を目指して打ち出すのが二十四時間営業。深夜のコンビニエンスストア利用客をはじめ潜在需要は大きく、来店客数のアップを期待してやまない。ドライブスルーや繁華街にある店舗を中心に「最大九百店舗で展開する」(原田社長)という。
 昨年、同社は一時進めた低価格路線を転換。セットメニューの値上げに踏み切ったものの、大幅な客数減にならなかった。過去の価格変更で顧客不信を招いた時期もあったが、値上げすると売り上げを落とす悪循環からの脱却が、方向転換を促した面も大きい。
 しかし、ライバルのモスバーガーやロッテリアの売り上げは低迷し、コンビニなど他業態との競争は激しくなる一方だ。「消費者はまだ価格に敏感」(業界関係者)との見方が強い中で鮮明になった値上げ戦略。消費者の反応次第で、成長シナリオを狂わせる危険もはらんでいる。(石垣良幸)
(産経新聞) - 4月20日3時42分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060420-00000013-san-bus_all