悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年04月19日(水) 19時45分

海外宝くじ詐欺また暗躍 県内で相談急増 「賞金150万円」現実味 誤解招く難解な文面西日本新聞

 「おめでとうございます。あなたには賞金を請求する資格があります」—。海外宝くじに当たったと誤解させるダイレクトメール(DM)についての相談が、福岡県と福岡、北九州両市の消費生活センターで増えている。賞金が数億円規模から150万円程度へ少額化。現実味を増して射幸心をあおるなど巧妙化しているとして、各センターとも注意を呼び掛けている。

 福岡市東区の会社員男性宅に届いたDMの発送元は香港。「HRアワード証明書」と書かれた紙に、「150万円の全額を請求する資格が与えられたことを公式に立証され、保証されています」と記され、150万円の宝くじに当せんしたと思わせる文面。しかし、よく読むとコンテストへの参加を呼びかける内容で、賞金の申込金として2000円分の郵便小為替か現金を返信用封筒でカナダに送るよう求めている。

 各センターによると、海外宝くじに関しては2003年度に「当せん」とうそを言って金をだまし取る詐欺事件が多発。外務省が注意を呼び掛けたことなどで04年度は相談件数が130件で03年度から半減したが、05年度は236件でほぼ倍増した。

 実際に被害にあった報告はほとんどないというが「本物らしく見せ、内容がわかりにくくて巧妙化したものが多い。賞金額の低額化で、『もうけ話』をより身近に感じさせるDMが増えた」(北九州市立消費生活センター)。「締め切り日までに返信がなければ当せんチャンスを失う」とせかしたり、「多くの人がチャンスを逃し、あなたが選ばれた」とあおる例も多いという。

 そもそも海外宝くじの国内での発売や取り次ぎ、通信販売での購入は「刑法一八七条(富くじ発売等)」で禁止されている。各センターは「個人情報を知らせないためにも、相手と連絡をとろうとはせず、無視するのが一番。甘い言葉に惑わされないでほしい」と話している。
 =2006/04/19付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞) - 4月19日19時45分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000039-nnp-kyu