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2006年04月18日(火) 10時06分

平成電電破産 期待裏切られ「計画倒産だ」 怒る出資者毎日新聞

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記者会見で神妙な表情を浮かべる佐藤賢治会長=東京都中央区で17日午後5時10分ごろ、内藤絵美写す    再建への期待はわずか半年で裏切られた。協力会社を通じて約490億円の出資を募った通信ベンチャー「平成電電」が17日、事実上破産した。佐藤賢治会長は会見で「すべて私の責任」と謝罪を繰り返したが、投資家からは「計画倒産だ」と怒りの声が上がった。【川辺康広】
 会見の冒頭、佐藤会長は「皆様に多大な迷惑をかけることになり申し訳ない」と語り、約10秒間頭を下げた。破たん表明した昨年10月3日「倒産ではない。スポンサーを探しサービスを継続させる」と強気の発言を繰り返した面影はなかった。
 切り札はソフト開発会社の「ドリームテクノロジーズ」の支援。支援公表(1月5日)後は好調を装ったが、今月16日、ドリーム社が支援を打ち切った直後に、破産に追い込まれた。
 「支援に期待したのに。これでお先真っ暗だ」。投資を募った「平成電電設備」など2社に500万円を出資した自営業の男性(49)は憤りをあらわにする。2社の売り文句だった「8〜10%の高配当金」は破たん以降ストップ。他の投資家たちは「経営悪化を知りつつ、2社とグルになってカネを集め続けたのではないか。詐欺に等しい」と不信感を強めている。
 この点を会見で追及されると、佐藤会長は直接質問に答えず「そのように受け止められることを反省している。弁解しない」とだけ述べた。被害対策弁護団は今後、民事、刑事両面で責任を追及する方針だ。
 ピーク時1100人だった社員数は約750人に減り、今月20日にはさらに約220人が退職する。ある社員は「契約件数を減らすまいと頑張ってきたのに」と悔しがった。
(毎日新聞) - 4月18日10時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060418-00000003-maip-bus_all