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2006年04月18日(火) 22時25分

<賞味期限>冷凍イクラを改ざん販売 ヤマト運輸ら厳重注意毎日新聞

 農水省は18日、賞味期限を過ぎた冷凍イクラに期限を偽ったラベルを張ってインターネットで販売したとして、宅配業「ヤマト運輸」(東京都中央区)とインターネット販売業「アセットアルカディア」(千代田区)の2社を、食品表示を定めたJAS(日本農林規格)法などにより厳重注意とした。ラベルを張り替え、賞味期限を最大5カ月超えた食品が売られていた。また、関東運輸局は未登録の冷蔵倉庫を使ったとして、ヤマト運輸を倉庫業法に基づき厳重注意とした。アセットで返品や返金に応じるが、既にほとんどが消費されているという。健康被害は確認されていない。
 農水省によると、2社は昨年11月から今年3月初旬にかけて、アセットがインターネット販売していた「羅臼産冷凍いくら醤油漬(しょうゆづけ)」について、賞味期限が昨年10月19日までだったにもかかわらず、保管先だったヤマト運輸北東京支店北東京倉庫(埼玉県戸田市)で賞味期限を1〜2年延長(一部は製造年月日を1年延長)したラベルに張り替え、40都道府県の顧客に264個を販売した。この倉庫は倉庫業法に基づく冷蔵倉庫への変更登録をしていなかった。
 農水省が設置する食品表示110番に「賞味期限がおかしい」と通報があり、今年2月の調査で発覚。関東運輸局も3月以降、3回立ち入り検査をしていた。
 不審に思ったヤマト運輸従業員から同支店幹部に問題が指摘されたにもかかわらず、農水省の検査中もラベルの張り替えは続けられていた。改ざんラベルの作成は、東京都台東区の卸売会社「金勝コーポレーション」を通して、製造元である北海道の水産加工会社が受けた。それぞれ東京都と北海道からJAS法に関連して処分を受けたが、意図的な改ざんは否定している。【北川仁士、高本耕太】
 ▽ヤマト運輸の話 「賞味期限が間違っていた」と販売会社から言われ、確認せずに張り替えてしまった。社内から指摘があったにもかかわらず配達を続けたことは言い訳できず申し訳ない。内部チェックを強化していく。
 ▽アセットアルカディアの話 改ざんしたという認識はないが賞味期限が2年あると思い込み、確認が不十分だった。
(毎日新聞) - 4月18日22時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060418-00000136-mai-soci