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2006年04月17日(月) 16時26分

【中国】マルチ商法が暴走、悪徳セールスマン派出所襲撃サーチナ・中国情報局

 安徽省・蕪湖市で14日、マルチ商法まがいの違法行為を行っている組織のボスが警察に連行された。これを不満に思ったセールスマン100人余りが派出所を襲撃、41人が警察に身柄を拘束された。17日付で新華社などが伝えた。

 この事件は14日午前、組織に勧誘されていた重慶市の職業学校に通う男子学生が「騙された」として脱退しようとしたところ、同僚から殴るなどの暴行を受けたことが発端。通行人からの通報により警察官が現場に急行、男子学生を救出した。

 警察は男子学生の話から犯行に加わったセールスマンと隠れ家を割り出し、組織のボスら20人を派出所に連行した。しかしこれに怒ったセールスマン30−40人がボスの救出を目的に派出所に押しかけた。

 最終的にセールスマンの数は100人余りに膨れ上がり、派出所の門や電話などを破壊。警察側は他の派出所などから約100人の応援を得て鎮圧した。警察官5人が打撲などのけがをしたという。

 セールスマンが違法販売していたのは韓国の化粧品。中国では、知人を介して次々と商品を販売していくことにより、ねずみ算的に多額の利益が得られるなどと触れ込んだマルチ商法まがいの違法行為が拡大し、社会問題化している。中国政府はこうした悪徳商法を防ぐために、05年12月に「直販管理条例」を公布している。(編集担当:菅原大輔)

(サーチナ・中国情報局) - 4月17日16時26分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060417-00000005-scn-cn&kz=cn