悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年04月08日(土) 14時39分

お金の大切さや怖さ知ろう、中高生と親対象に出前講座読売新聞

 子どもと親に、お金の大切さや怖さを知ってもらう出前講座を、盛岡市消費生活センターが今年度から始める。子どもが将来、借金で苦しまないように金銭感覚を養ってもらうのが目的。

 講座を担当するのは同センターの職員4人。子ども向けは、希望した中学・高校などで実施する。

 例えば、時給約600円で働くと仮定、1万円を稼ぐのに約17時間かかることを計算させ、収入を得ることの苦労を知ってもらう。また、出資法の上限金利(年29・2%)で50万円借りた場合、金利は月1万2166円となり、時給約600円で17時間働いても金利分にも満たないことなど、借金の大変さも感じてもらう。保証人制度の仕組みも教える。

 保護者向けは、中高生の保護者が多い町内会が対象。小遣いを「子どもが大人になった時に備えてお金の使い方を学ぶ教材」ととらえ、〈1〉定期的に必要な分を渡す〈2〉不足が出ても追加で渡さない——など、子どもが自分でやりくりすることの大切さを強調する。

 講座開設のきっかけは、盛岡市で2004年に起きた殺人事件。ガソリンスタンドで同僚を殺し、店の売上金を盗んだ男の動機が借金苦だったことだった。センターに寄せられる相談も借金に関するものが22%(05年度)と、架空請求の43%(同)に次いで多い。

 講座を企画した同センターの吉田直美さん(39)は「金のためなら何をしてもいいという社会になりつつある。若いうちに正しい経済観念を身につけておくのが大事」と話している。
(読売新聞) - 4月8日14時39分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060408-00000504-yom-soci