2006年04月04日(火) 13時17分

＜埼玉県警察学校＞校内の売店に”上納金”３％求める（毎日新聞）

　埼玉県警察学校（さいたま市北区）が、校内の売店を運営する業者に「助成金」として売り上げの３％を渡すよう求めていたことが４日、分かった。県警によると、業者が支払った総額は９７〜０４年度の８年間で約５４０万円に上り、主に校内の柔剣道などの術科大会の賞品や、校内の備品代に使われたという。
　県警警務課によると、警察学校は９４年に業者に売店業務を委託し、９７年４月に学校側の求めで助成金の支払いに関する覚書を両者で締結。これに基づき、業者は９７年度〜０３年度分は、年３〜４回に分け１回当たり数十万から百数十万円を職員と学生でつくる任意団体「校友会」の銀行口座に入金していた。
　しかし、０４年度の助成金約１２５万円については、当時の学校幹部が口座への入金をやめさせたため出納帳の記載や領収書がない。０５年度は学校内で「好ましくない」という意見が上がり、受け取っていない。助成金について業者は「家賃代わりと思い納得していた」と説明。同課は「善意の寄付金と考えている。覚書も互いの合意で作ったもので法律上の問題はない」としている。【酒井祥宏、山崎征克】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060404-00000044-mai-soci