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2006年04月04日(火) 17時19分

ウィニー 情報流出で武蔵女子短大が会見で陳謝 北海道毎日新聞

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合否情報が流出した経緯などについて会見で説明する北海道武蔵女子短大の松田寿一教授(右)と永井秀樹事務局長=札幌市北区の同大で2006年4月4日午前10時55分、近藤卓資写す    北海道武蔵女子短大(小林好宏学長、札幌市北区)で04年度受験生の合否情報など個人データがインターネット上に流出した問題で、同短大は4日午前、記者会見を開き、個人情報保護委員長の松田寿一教授が「業務委託先からの要請とはいえ、個人情報の入った生データを提供したことは配慮に欠けていた」と陳謝した。延べ約1000人の受験生には手紙や電話などで謝罪する方針。
 同短大は午前8時に全教職員を非常招集し、事実関係の把握と対応策を協議した。この日は入学式があったが、その後の保護者会で事情を説明したほか、5日には2年生にも伝えるという。文部科学省には同日朝、電話で報告したという。
 同短大によると、04年3月、06年度入試情報システム開発のため、OA機器商社「大丸藤井」(札幌市白石区、藤井敬一社長)と業務委託契約を結んだ。同8月、同社から「システム開発を進めるため」との理由から入試データ提供の要請を受け、生データのまま渡した。情報は男性社員(37)の個人パソコンからファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介して流出し、同社からは「時期は05年3月とみられる」と説明を受けたという。
 一方、午前10時から行われた入学式では保護者や新入生から怒りの声が上がった。教養学科に入学する長女の父親(56)は「入試データが漏れたことは短大に来て知った。非常に驚いている。悪用されないことを祈っています」と心配顔。経済学科の新入生(18)は「今後こういうことがないようにしてほしい」と憤った。
 「大丸藤井」も朝から報道機関への対応に追われた。
 今村敏明総務部長は「情報をお預かりした北海道武蔵女子短大をはじめ、情報が流出してしまった方におわび申し上げたい」と改めて陳謝した。
 しかし、個人パソコンから流出させてしまった社員は、既に情報をパソコンから消去し、社内にも保存していないため、会社として情報の中身の確認ができない状態。今村部長は「(被害に遭った)個人個人の特定ができない。どのように謝罪するか考えたい」と、もどかしさを口にした。【千々部一好、芳賀竜也】
(毎日新聞) - 4月4日17時19分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060404-00000017-maip-soci