2006年03月31日(金) 17時02分

リフォーム詐欺：地震への不安あおり契約、社長に懲役２年８月−−地裁判決　／徳島（毎日新聞）

　地震に対する不安をあおり不当なリフォーム契約を結ばせたとして、組織犯罪処罰法違反（組織的詐欺）の罪などに問われた徳島市の住宅リフォーム会社「ユービック」（解散）の社長、吉岡友和（２９）と従業員、吉岡隼人（２７）両被告に対する判決公判が３０日、徳島地裁であった。岡田信裁判長は吉岡友和被告に懲役２年８月（求刑・同５年）、吉岡隼人被告に懲役２年６月、執行猶予３年（求刑・同２年６月）を言い渡した。特定商取引法違反の罪などに問われた法人としてのユービックは罰金２００万円（求刑・同３００万円）とした。
　判決によると、吉岡友和被告は０４年１月〜０５年４月、「土台と柱の間にすき間がある。放置しておくと家が傾く」などと、虚偽の説明で不安をあおり、同市内の女性ら７人をだまして不要な耐震工事などの契約を結ばせ、計２３４万円をだまし取った。吉岡隼人被告はこのうち７３万円の詐取にかかわった。
　岡田裁判長は「詐欺行為を職業的に反復、継続していた反社会性の強い団体で、深刻な社会問題を引き起こした。リフォーム詐欺は後を絶たず、模倣性を考えれば予防の見地からも厳しく糾弾されるべきだ」と指摘した。【加藤明子】

３月３１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060331-00000244-mailo-l36