2006年03月29日(水) 12時01分

特定商取引法違反：名古屋の販売業者、県が業務改善を指示　高齢者に強引契約　／岩手（毎日新聞）

　◇高齢者に布団、強引契約
　高齢者らを勧誘し羽毛布団の購入契約を強引に結ばせたとして、県は２８日、訪問販売業、ジブリコーポレーション（本社・名古屋市）に対し、特定商取引法違反（迷惑勧誘、氏名等不明示など）で業務改善を指示し、県消費生活条例違反（販売目的隠匿など）で勧告をした。同法に基づく県の行政処分は０５年１１月に続き２例目。同条例では初めて。
　県によると、同社は盛岡市などの路上で、高齢者らにくじを引かせて「１等が当たったので景品を渡す」と言って羽毛布団の販売会場に誘い、手を挙げた人に人形などを無料で配り、手を挙げると商品がもらえると思わせた。その後、高額な布団販売の説明に移り、「この布団が欲しいですか」と言って手を挙げた人に布団購入を持ちかけ、「契約しないと帰さない」と脅して強引に契約させていたという。
　同様の手口で０２年５月から０５年１１月までに県内で１０１件、約３２８６万円の契約を結んだ。全国での相談件数４８４件中１０７件が県内で、うち１０６件が女性。ほとんどが高齢者だった。
　県は同社に４月１１日までに業務の改善措置について報告させ、改善が認められない場合は業務停止命令などを行う。【安田光高】

３月２９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060329-00000066-mailo-l03