2006年03月27日(月) 19時03分
西日本じん肺、国と和解へ 福岡、熊本の原告ら（共同通信）
福岡や熊本の炭鉱で働きじん肺になったとして、患者や遺族らが国と企業に損害賠償を求めた西日本石炭じん肺訴訟で、福岡、熊本両地裁に提訴した原告の一部と国が和解する見通しとなったことが２７日、分かった。原告弁護団が明らかにした。
熊本地裁では３０日に３人が、福岡地裁では４月１９日に約３０人が和解する見込み。
弁護団によると、国が提示した和解条項案には、原告側が求めた謝罪と再発防止の誓約が盛り込まれた。条件面で争いのない原告から順次和解する。和解金額は、じん肺問題で初めて国に賠償を命じ確定した筑豊じん肺訴訟福岡高裁判決（２００１年）を基準に、患者１人当たり数百万円。
国は昨年９月、両地裁での第１回口頭弁論で和解の意向を示していた。
（共同通信） - 3月27日19時3分更新
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