2006年03月23日(木) 21時27分

養殖のりを「岩のり」と表示、９業者に排除命令（読売新聞）

　養殖のりを、一般には天然ものに用いられる「岩のり」という表示で販売したのは景品表示法違反（優良誤認）に当たるとして、公正取引委員会は２３日、のり製造販売会社「小善本店」（東京都台東区）や日本生活協同組合連合会（渋谷区）など９業者に排除命令を出した。

　業界団体「食品のり公正取引協議会」にも適正表示の徹底を要請した。

　公取委によると、小善本店などは１９９０年〜２００４年１月、国内や韓国で養殖したのりを「手つみ岩のり」などと表示して発売した。今年２月末までに、全業者が表示を改めた。

　韓国では、養殖のりでも「岩のり」を意味するハングル表記で販売するのが一般的。ここ数年、日本での韓国食ブームで、輸入品の表示を直訳した商品が広まっていたという。

　天然ものの産地・島根県の岩のりは、２０グラム７０００円前後で、養殖のりの約２０倍もする高級品。９業者の商品は２０グラム３００〜４００円のいずれも人気商品で、２００４年度には計約１３億円を売り上げていた。

　日本生活協同組合連合会は「命令に従い、消費者に分かりやすい表示を心がける」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060323-00000413-yom-soci