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2006年03月23日(木) 22時42分

被害4億円、振り込め詐欺の主犯格被告に懲役15年判決朝日新聞

 巨額振り込め詐欺グループの主犯格として詐欺の罪に問われた東京都江戸川区本一色1丁目、会社役員吉川智之被告(27)に対し、横浜地裁は23日、求刑通り懲役15年の判決を言い渡した。松尾昭一裁判長は、吉川被告が三つのグループを結成させて計159人から総額約4億3772万円をだまし取ったと認定。「詐欺会社を組織した常習的犯行だ。家族を思う心情や事故に遭ったとされる相手方を気遣う気持ちを逆手に取った手口は巧妙、卑劣で酌量の余地はない」と述べた。

 判決によると、吉川被告は名簿や金の振込先となる他人名義の口座などを入手。マニュアルを作成した上、大量購入したプリペイド式携帯電話を使わせて交通事故の示談金名目などで04年5月〜12月、神奈川、愛知、愛媛、岐阜、三重、長崎など全国の計159人から約4億3772万円を詐取した。被告は約30%を上納させるなどし、一連の詐欺で2億3000万円以上を得たとされた。

 吉川被告は、金融業を行っていたころ知り合った仲間や後輩にマニュアルを基に話し方を練習させた。「家族が交通事故を起こした。刑務所に行かないためには示談金が必要だ」とのストーリーの場合は警察官役、弁護士役などを演じさせたとされる。

 部下の7人は分離公判でそれぞれ懲役12年〜8年の判決を受け、いずれも控訴中。

http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY200603230171.html