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2006年03月22日(水) 14時13分

<呉服過量販売商法>債権者説明会場で、参加者あふれる毎日新聞

 呉服過量販売商法が問題化し、今月16日に大阪地裁に破産を申し立てた呉服販売の愛染蔵(大阪市)とグループ7社の債権者説明会が22日午前、大阪市内であった。取引業者に加え、過量販売の被害を訴える人や、商品を受け取っていない一般客らが多数詰めかけ、多くの人が会場(約400人収容)からあふれ出た。参加者からは過量販売商法の責任を問う意見や、代金を支払い済みの商品引き渡しを求める声が相次いだ。
 説明会では弁護士が壇上に立ち、経営陣らの姿はなかった。冒頭、破産申立代理人の弁護士が「過量販売商法で訴訟を起こされたり、マスコミに大きく取り上げられ、営業が激しく落ち込み資金繰りがショートした」と経緯を説明。また、大阪地裁が21日、愛染蔵とグループ7社の破産手続き開始を決定したことを明らかにした。
 質疑応答では「過量販売商法の責任にどう対応するのか」「債権の分配の際、悪質商法に加担した従業員の給与分の放棄を検討してほしい」「修理に預けた品物が返ってきていない」などの質問が相次いだ。
 破産管財人の天野勝介弁護士は「帳簿だけ見ると債権者への配当は無理な可能性が高いが、今後、資産の隠匿がないかも含め調査したい。(会社の説明では)債権者は約1万6000人」と答えた。
 愛染蔵を巡っては、支払い能力を超えたクレジット契約で着物などを次々と売りつける呉服過量販売商法が問題化。破産申し立て後の今月20日には、植田健仁社長(63)が京都府舞鶴市内で死亡しているのが見つかり、警察は自殺したとみている。
 問い合わせは破産管財人事務所(06・6202・1089)。【前田幹夫、中本泰代】
(毎日新聞) - 3月22日14時13分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060322-00000043-mai-soci