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2006年03月22日(水) 22時10分

個人情報保護、弁護士会が問題点考えるシンポジウム読売新聞

 昨年4月に全面施行された個人情報保護法の問題点を考えるシンポジウム「これでいいのか個人情報保護——法施行1年・匿名社会の今」(東京弁護士会主催)が22日、東京都千代田区の弁護士会館で開かれ、約120人が参加した。

 パネルディスカッションでは、ジャーナリストの江川紹子氏、田島泰彦・上智大教授、平松毅・大東文化大法科大学院教授、ノンフィクション作家の吉岡忍氏らが討論した。

 保護法への過剰反応で、介護に必要な情報が共有できない事態が起きていることについて、江川氏は「人権にはいろいろあるが、最も大切なものは、命が守られるかどうかだ。命と個人情報を比べればどんな答えになるか、バランスのとれた判断が求められる」と指摘。平松教授は「民主主義を機能不全に陥らせないという法の根本的な目的が理解されていない。情報を扱う判断基準が示されていないなど法自体にも問題がある」と述べた。

 会場からは、横浜市で自治会の名簿作りなどを請け負ってきた出版社に勤務する女性が発言。「自治会名簿が記入拒否のため、作れない。これでは災害時の緊急連絡ができない」と危機感を訴えた。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6000/news/20060322ic25.htm