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2006年03月20日(月) 10時27分

Winnyを起動できなくするソフト「ウィニーストッパー」RBB TODAY

 アップデートテクノロジーは16日、ファイル交換ソフト「Winny」を起動できなくするソフト「ウィニーストッパー Ver.1」の無償配布を開始したと発表した。

 本ソフトの特徴は、Winny本体を検出したり削除するのではなく、アイコンをクリックした起動や、スタートアップメニューや起動スクリプトによる自動的なWinnyの起動を検知して、その起動をストップしてくれること。ウィニーストッパーは、同社が提供するアップデート管理ソフト「アップデートエキスパート」サービスの登録ユーザーに対して無償で提供されるが、それ以外のユーザーは、30日間の体験版をダウンロードすることができる。当面はこの体制での提供となるが、ユーザーからの要望が高ければ単体製品としての有料提供も考えているとのこと。

 立て続けに露呈するWinnyによる情報流出事件によって社会問題化しているWinnyだが、なぜWinnyを直接削除するのではなく、起動できなくするという機能にしたかを同社の取締役であり自らもデジタルアドバンテージの代表取締役として@ITのWindows Server Insiderのコンテンツを手がける小川誉久氏に聞いた。

 「Winnyの問題のほとんどが、設定が適切でなかったり、単純にウイルス対策を怠っていたりしたことが原因である。巷ではWinnyそのものがウイルスように報道されているが、設定ミスやウイルス感染によって危険にさらされるのは、どんなソフトでも同じだ。これは、管理ポリシーの問題なので、その対策はポリシーごとにさまざまであってしかるべきだ。本質的には、業務使用と個人使用PCの線引きをユーザーがしっかり持たなければいけない」

 確かに、原因や問題の本質を理解していないと、強制的に削除したところで、そのユーザーは何度もインストールしてしまうだろう。現実問題として多数の被害が発生し、いまどきユーザーの設定や操作だけでセキュリティを確保できるから安全という発想は企業としては許されない。その意味でWinny性善説は安易な理想論でふりかざすべきではないが、起動できるPCとそうでないPCを切り分けるというソリューションは非常に興味深い。メーカーの業務向けモデルなどはデフォルトで搭載すべき機能だろう。

<訂正>
 3月17日付『ウィニーを起動できなくするソフト「ウィニーストッパー」』の記事中に、慶應義塾大学においてウィニーの使用を禁止しているかのような記述がありましたが、同大学では使用を制限することはあっても禁止することはありません。当該記述を削除し、訂正するとともに、関係各位にご迷惑をおかけしたこと謹んでお詫び申し上げます。(2006年3月20日)
(RBB TODAY) - 3月20日10時27分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060320-00000000-rbb-sci