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2006年03月19日(日) 03時03分

愛媛県警 「捜査協力者」も流出 個人情報は3000人以上に産経新聞

 愛媛県警の警部(42)の私物パソコンがウイルスに感染し、ファイル共有ソフト「ウィニー」を通じて捜査情報が流出した問題で、流出した捜査情報の中に、県警が「報復のおそれ」を理由にこれまで開示を拒否してきた捜査協力者も含まれていることが十八日、分かった。流出した犯罪被害者や被疑者の個人情報は、少なくとも過去二十年間の三千人以上にのぼるとみられ、全国で相次いだウィニーによる捜査情報流出の中でも最大規模とみられる。
 本紙が入手した資料によると、データは流出前に加工された可能性もあるが、実在の捜査員や被害者の連絡先など関係者しか知り得ない情報が記録されていた。
 ファイルは複数の制作者名で記録され、昭和五十九年の殺人事件の捜査情報から平成十五年の昇任試験の問題まで、多岐にわたる。誘拐や強盗といった凶悪犯罪への初動対応などの情報も含まれていた。
 捜査協力者の実名は「捜査報告書」に記載。時効を迎えた殺人事件などで証言した様子や謝礼を渡したことも記されている。
 ある報告書では、聞き込みに訪れた流出元の警部に「(協力者は)玄関先で立ち話をしていたものの、すぐに屋内に招き入れ熱心に説明をした」と書かれている。
 個人情報の流出件数が多いのは、窃盗事件の被害者。十一年一月から十二年二月までの、ひったくりなど非侵入盗事件の個人情報は四百四十七件にのぼるとみられ、氏名や盗難品などが発生日順に記録されている。また、自動車ナンバー自動読み取りシステム「Nシステム」でとらえたとみられる車のナンバーは、四十万件以上が記録されていた。
 このほか、未解決の殺人事件の関係者のチャート図、被疑者の前科前歴も細かく記録。時効を迎えた別の殺人事件のファイルでは、被疑者の実名や人間関係、捜査員の心証も残されていた。
(産経新聞) - 3月19日3時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060319-00000018-san-soci