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2006年03月14日(火) 21時28分

堀江被告、粉飾の主犯と認定…証取法違反で起訴読売新聞

 インターネット関連企業「ライブドア」の2004年9月期を巡る粉飾決算事件で、東京地検特捜部は14日、前社長の堀江貴文被告(33)ら5人と、法人としての同社を証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で東京地裁に起訴した。

 特捜部では、堀江被告が粉飾の目標額を設定し、犯行全般を指示している点から、「粉飾の主犯」と認定した。特捜部は、同期決算に適正意見を出した公認会計士と、粉飾工作にかかわった別の会計士について、同法違反容疑での立件を視野に捜査を継続する。

 ほかに起訴されたのは、前代表取締役・熊谷史人容疑者(28)と、前取締役・宮内亮治(38)、金融子会社「ライブドアファイナンス」前社長・中村長也(38)、関連会社「ライブドアマーケティング」前社長・岡本文人(38)の3被告。熊谷容疑者以外は、マーケティング社の証取法違反(偽計など)事件に続き、2度目の起訴となった。

 堀江被告は「粉飾はしていない」と起訴事実を否認しているが、宮内被告ら4人は大筋で認めている。

 起訴状などによると、堀江被告らはライブドアの04年9月期連結決算で、自社株売却益約37億6700万円を売り上げに不正計上したり、買収予定の2社の預金計15億8000万円を売り上げに付け替えたりし、実際には約3億1300万円の経常赤字だったのに、約50億3400万円の経常黒字と偽った有価証券報告書を、同年12月に関東財務局長に提出した。

 特捜部の調べでは、堀江被告は業績予想の経常利益を50億円に設定。この数字を達成させるため、自社株売却益の不正計上や預金付け替え工作が実行されることを把握していた。宮内被告はこうした具体的な粉飾方法を決定。中村被告は堀江、宮内両被告の指示を受け、投資事業組合を介在させて自社株を売り抜けるなどしたほか、岡本被告は不正経理を了承していた。また、熊谷容疑者は堀江被告の指示を受け、虚偽の決算発表などを行っていた。

 こうした粉飾工作は社内会議などで協議され、堀江被告の指示を裏付けるメールも押収されているという。
(読売新聞) - 3月14日21時28分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000013-yom-soci