2006年03月14日(火) 13時27分

＜姫路ホームレス焼死＞別の中高生２人も関与の自供（毎日新聞）

　兵庫県姫路市で昨年１０月、野宿生活をしていた足が不自由な男性が少年２人に火炎瓶を投げられ焼死した事件で、２人とは別に同市内の中学３年の男子生徒（１５）と高校３年の男子生徒（１８）が県警の任意の事情聴取に対し、火炎瓶を投げ込んだことを認める供述をしていることが１４日、分かった。事件当日の目撃情報などから、２人が事件への関与を認めた無職少年２人（いずれも１６歳）＝恐喝容疑で逮捕＝と一緒にいたことが判明。県警は、４人について殺人と火炎びん処罰法違反容疑で逮捕する方針を固めた。
　調べでは、４人は昨年１０月２２日午前４時２０分ごろ、同市西夢前台の夢前川にかかる国道２号夢前橋の下で暮らしていた無職、雨堤誠さん（当時６０歳）が就寝中、火炎瓶を投げ込んで焼死させた疑いが持たれている。４人は遊び仲間で、雨堤さんの足の障害を知っており、火炎瓶を投げれば逃げ遅れて焼死する可能性が高いことを十分認識していたとみられる。
　男子生徒２人はすでに県警の任意の事情聴取を受けており、既に逮捕された無職少年２人とともに事件への関与を認める供述を始めているという。一番年長の高校生が少年グループのリーダー格で、事件の首謀者だったとみられる。４人は以前から雨堤さんら路上生活者に投石などの嫌がらせをしていたことも分かっている。
　また、事件当日も未明から４人が現場で雨堤さんに「臭い」などとやじを飛ばして騒いでおり、県警は雨堤さんとの間に何らかのトラブルがあった可能性があるとみて調べている。【近藤大介、林田七恵】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000066-mai-soci