2006年03月12日(日) 00時50分

＜絵画販売＞支払い請求トラブル　札幌で被害者説明会（毎日新聞）

　２月に経営破たんした「ブルームーンファインアート」（札幌市中央区、及川稔章社長）の絵画販売を巡り、実際には購入していない顧客に信販会社から支払い請求されるなどのトラブルが相次いでいる問題で、札幌弁護士会は１１日、被害者説明会を札幌市内で開いた。全道各地から約２００人が集まり「信販会社の支払い督促にどう対応すべきか」などの質問が続出した。同弁護士会は、近く被害者弁護団を結成する方針を示した。
　この問題では、ブ社の破たん後、商品の未納や同社にローンの名義貸しをした顧客へ信販会社から支払いを請求されるなどの被害が出ており、被害者は３００人以上、被害総額は６億８０００万円以上にのぼるとみられている。
　同弁護士会消費者保護委員会の猪野亨弁護士は「絵画を購入していない顧客や絵画を納品してもらえなかった顧客が多く、信販会社が満額請求するのはおかしい」として、信販会社の管理責任を問い、被害者の負担を軽減したい考えを示した。一方、未納の商品については、ブ社の経営破たんにより回収は厳しいとの見方を示した。
　同弁護士会は今後、被害状況を調査し、信販会社との交渉方法を検討する。問い合わせは同弁護士会（０１１・２８１・２４２８）、または市町村の消費者相談窓口へ。
【遠藤拓】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060312-00000004-mai-soci