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2006年03月11日(土) 14時48分

ヤミ金メンバーは初任給20万、大阪の組織が求人広告読売新聞

 大阪府八尾市の夫婦ら3人の心中に絡むヤミ金融事件で、摘発されたヤミ金融組織が正規の金融会社を装い、求人広告でメンバーを集めていたことがわかった。

 初任給は大卒者並みの約20万円。お茶くみなどの見習いを経て、融資の勧誘や取り立ての電話をかける「営業部隊」に配属されると昇給し、住居が用意された。

 しかし、嫌気がさして辞める者も多く、「末端メンバー」の入れ替わりは激しかったという。

 逮捕者らの供述などによると、末端メンバーの大半は、求人広告を見て応募し、七つある組織傘下のグループのリーダーらに喫茶店で面接を受け、採用されていた。「金融関係の仕事」と説明され、逮捕歴がないか確認された。

 仕事は、勧誘のダイレクトメールを各戸に投函(とうかん)することから始まる。その後、グループの拠点での“内勤”となり、コンビニエンスストアでメンバーの弁当を買ったりお茶くみをしたりと、雑用を数か月間こなし、その働きぶりで「営業部隊」に“昇進”した。

 グループが用意したマンションなどに入居し、交通費も支給された。グループのリーダーになると、月給は数百万円まで跳ね上がった。

 一日中、部屋の中で勧誘や取り立ての電話をかけ続ける仕事を「つらかった」というメンバーがいる一方、「がんばれば給料が上がったので、一生懸命やった」などと罪悪感のほとんどない者も多い。退職は自由だった。
(読売新聞) - 3月11日14時48分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000306-yom-soci&kz=soci