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2006年03月11日(土) 10時18分

<大阪ヤミ金心中>ヤミ金統括組織、主犯挌の月給100万も毎日新聞

 大阪府八尾市の夫婦ら3人の心中事件に関与したヤミ金グループの統括組織は、従業員の取り立て実績などに応じた給料を支払い、一部のリーダー格の給料は月100万円にも達していたことが分かった。一方で、組織内では傘下のグループリーダーにも過酷なノルマを課していたという。大阪府警などの合同捜査本部は、“歩合制”とも言える給与体系が脅迫的な取り立てにエスカレートし、八尾事件を引き起こしたとみている。
 ◇能力主義とノルマで過酷取り立て
 調べによると、債務者から金融機関の口座に振り込まれた利息などは、グループリーダーの川畑将容疑者(25)=出資法違反容疑で指名手配=ら引き出し役が回収。いったん組織に入り、一部は傘下グループに分配されていた。こうして集金された組織の収益は00年から約50億円にのぼり、この中から従業員の給料がねん出されたという。
 従業員は、求人広告に掲載した「営業、新規ルート開拓」の宣伝文句を見て応募してくる若者がほとんど。那覇市の拠点マンションで逮捕された19人の大半も、広告を見たのがきっかけだった。採用後、最初は月約20万円で、封筒に勧誘チラシを入れるなどの雑用などを担当。慣れてくると、実際に勧誘したり、取り立て役になるという。
 新規の顧客獲得数や利息などの回収率で実績を上げれば昇進。4、5人の部下を持つリーダーになり、給料も約100万円にアップ。川畑容疑者のように実績を上げて22歳の若さでリーダーに上り詰めたケースもあるという。一方、各グループにはノルマも課せられ、未達成などの場合は降格、減給されるという。
 こうした実績主義に厳しさを感じていた従業員もおり、心中事件に関係する出資法違反容疑で逮捕された元従業員、元(はじめ)健作容疑者(24)は「(川畑容疑者の)プレッシャーが厳しかった」と供述しているという。【大場弘行】
(毎日新聞) - 3月11日10時18分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000026-mai-soci