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2006年03月11日(土) 21時10分

<ウィニー開発者>「流出は想定外で残念」講演会で主張毎日新聞

 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」開発で映像データなどの違法コピーを助長したとして、著作権法違反ほう助罪に問われている元東京大助手、金子勇被告(35)=京都地裁で公判中=が11日、大阪市内で講演。相次ぐウイルス感染による情報流出について、「予想外で残念。ウィニーは技術の高い人を利用者として想定していた」としたうえで、「ウィニーネットワークが健全であることを望む。プログラムを数行書き換えることで漏えい対策はできるが、警察や検察との関係で動けない。求められれば協力する」と語った。
 講演会は、エンジニアらでつくるNPO「ソフトウェア技術者連盟」主催。約100人が詰め掛けた。
 保釈中の金子被告は、「技術的検証のため作ったウィニーと(情報)漏えいは本質的には無関係。ウィニーを入れさえしなければ防げると考えると対策を誤る」と強調。本質的な対策として、内部情報を家に持ち帰らない▽持ち帰ったデータを保存したパソコンを家族らと共有しない▽ウィニーがよく分からない人は使わない——などを挙げた。【サイバーテロ取材班】
 ◇防止システム、特許を昨秋出願
 ウィニー開発者の金子勇被告は昨年9月22日、ウィニーを媒介とした内部情報流出を止めるシステムの特許を、特許庁に出願している。
 弁護団事務局長の壇俊光弁護士によると、システム名は「提供情報管理システム」。仕組みは、ウィニーネットワークに管理者を置く▽管理者が「問題あり」として削除したい流出ファイルの固有ナンバーを暗号化し全利用者にネットで配布する▽利用者はナンバー情報を自動的に受けて、そのファイルはダウンロードされなくなる——というもの。アイデアは、04年の著作権法違反ほう助容疑での逮捕拘置中に練られたという。金子被告は今月9日京都地裁であった公判で、「問題のあるファイルを特定して、流出を止めるよう改良できる」と話していた。
 しかし金子被告は、京都府警の家宅捜索を受けた03年11月、「改良などの開発をしない」との誓約書を府警に提出している。壇弁護士は「府警と京都地検が『改良することで、罪を問わない』と言えば金子被告はすぐに着手すると思う」と話している。
(毎日新聞) - 3月11日21時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000102-mai-soci