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2006年03月08日(水) 00時00分

気象庁HP 予報表示に食い違い 時系列型 過大に『雪』表示か 東京新聞

 同じ気象庁発表の天気予報なのに、予報の種類で雨と雪の表示が食い違うケースがこの冬、目立った。同じ日の同じ場所の予報で、旧来の予報では雨マーク、別の種類の予報では雪マークが並んだことも。どちらも気象庁のホームページ(HP)に同時に掲載されており、利用者は混乱しそうだ。

 東京でわずかに雨が降った三日夜もそうだった。同日午前十一時発表の予報ではこの日は「晴れ後くもり夕方から雨か雪」で、マークは「晴れ/雨」。雨か雪かは気温や湿度に微妙に左右されるが、気象庁は雨の可能性がより高い場合は「雨か雪」、雪の可能性が高いと「雪か雨」と表現を区別している。この時も、一部を除いて雨に雪が交じる程度とみていた。

 だが、同時刻に発表した時系列予報では、同日の予報に晴れマークはない。夕方から夜にかけては雪マークが並び、まるで違う印象になった。雨の可能性が高いとみていても、雪の可能性が残っている場合は、雪マークを付けているためだ。

 二月二十四日にも、東京は雨主体の予報なのに時系列予報で雪マークがズラリと並ぶなど、過大に「雪」が表現される例が今冬も度々あった。

 時系列予報は、二十四時間先までを三時間ごとに区切り、時間帯による天気の変化を示すもの。十年前に始まった比較的新しい予報で、NHKなどの天気番組でもそのまま流れている。

 雪に弱い首都圏は、わずかに積もるだけでも交通障害が起きるため、雪の予報はインパクトが大きい。このところ春めいてきたが、今度の冬も時系列予報だけ見た人は通勤・通学の足を心配し、両方を見た人は「どちらが本当?」と戸惑うことになりそうだ。

 民放で天気キャスターを務める気象予報士の森朗さんは「雨の予報で雪マークでは、一般の人たちの誤解を招く。気象庁が整合性のない予報を出していると思うはず。時系列予報は“参考資料”として扱ったほうがいいのでは」と話している。

■気象庁予報課の話

 雪の方が交通機関などへの影響がより大きいため、雪の可能性がある場合は時系列予報では雪を優先表示する。「雪か雨」でも「雨か雪」でも、雪の備えはしてほしいという意味で、自動的に雪マークとしている。三日のケースでは、午前十一時−正午の間が晴れ予報だったので、正午以降の時系列予報には晴れマークがない。ほかの種類の予報も見て判断してほしい。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060308/eve_____sya_____004.shtml