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2006年03月08日(水) 15時08分

<ヤミ金心中>パソコン駆使、客の近隣住民に嫌がらせ電話毎日新聞

 大阪府八尾市の夫婦ら3人がヤミ金で心中した事件で、逮捕されたグループを傘下に置くヤミ金組織が、住宅地図や電話帳データを備えたパソコンを駆使し、返済が滞った客の近所に無差別に電話するなどの嫌がらせを繰り返していたことが分かった。同様の行為は、心中した夫婦宅周辺でも繰り返された。
 大阪など6府県警の合同捜査本部は既に那覇市の拠点からパソコン9台を押収しており、悪質な取り立て方法がマニュアル化されていた可能性が強いとみてパソコンの分析などを進めている。
 調べでは、八尾の主婦(当時69歳)に金を貸し付けた無登録業者「友&愛」(東京都)は03年4〜5月ごろ、主婦宅に電話し、「殺すぞ」などと脅す一方、複数の近所の人にも電話で「(主婦を)呼んで来い」「保証人になれ」などと嫌がらせを繰り返した。業者はこの間、一度も地元に現れず、連絡には携帯電話だけを使用。金のやりとりも振り込みだった。
 捜査本部は組織の拠点があった那覇市内のマンションなどから押収したパソコンに、全国の住宅地図や電話番号を検索できるシステムがあるのを確認。これを使って、▽多重債務者の名簿などを基に電話で勧誘▽返済が滞れば近所に触れ回り心理的に追い込む——という一連の行為をマニュアル化していたらしい。捜査本部は、7グループを統括していた亀井浩次容疑者(39)=八尾事件と別の出資法違反容疑で指名手配=が、悪質な取り立てを指導していたとみている。
 また、心中事件に関係した出資法違反容疑で指名手配されたリーダー格の川畑将容疑者(25)が主婦らへの脅迫的な取り立てを、部下の元(はじめ)健作容疑者(24)らに指示していたことが新たに判明。捜査本部が元容疑者に主婦が録音していた電話のテープを聞かせたところ、「自分の声です」と認めたという。捜査本部は、元容疑者らが主婦ら3人を自殺に追い込んだ可能性もあるとみて、追及する。
(毎日新聞) - 3月8日15時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060308-00000061-mai-soci