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2006年03月07日(火) 00時00分

イルカから高濃度水銀 『食べてはダメです』 東京新聞

 先月末、千葉県一宮町の九十九里浜に打ち上げられたイルカの一種、カズハゴンドウの筋肉から国の暫定規制値の十倍を超える水銀が検出されたことが、北海道医療大の遠藤哲也講師の調査で七日、分かった。

 寿命が長いイルカやクジラには、食物連鎖を通じて自然界の水銀が蓄積しやすいことが分かっている。コビレゴンドウなど国内の一部地域で食べられているイルカには高い水銀値のものがあることが知られているが、データがなかったカズハゴンドウも同様に水銀が蓄積していたことになる。

 遠藤講師らは死んだカズハゴンドウ十数頭の筋肉、肝臓、腎臓の総水銀量を調査。筋肉から、国の暫定規制値の一キロあたり〇・四ミリグラムを大幅に上回る平均四・五ミリグラムの水銀を検出した。最高値は一一・〇ミリグラムだった。

 また、肝臓からは、平均約一一九ミリグラムと極めて高い濃度の水銀が検出され、腎臓からも同六・三ミリグラムが検出された。

 カズハゴンドウは食用にはされていないが、遠藤講師は「調査中、見物客の中には『うまそうだ』などと話す人もいた。食べるのはやめた方がいい」と注意を呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060307/eve_____sya_____004.shtml