2006年03月06日(月) 15時00分

「花びらたけ」違法販売　業者２人を逮捕　薬事法違反容疑で県警（西日本新聞）

　健康食品の「花びらたけ」を医学的な効能があるとうたい、許可なく販売していたとして、福岡県警生活経済課と久留米署は六日、薬事法違反（医薬品の無許可販売）の疑いで福岡市博多区の訪問販売会社「ウィン」の福岡支店長岡村俊哉（３１）＝同県志免町志免中央四丁目＝、同支店営業主任古川直樹（３２）＝同県粕屋町仲原＝の両容疑者を逮捕した。容疑を認めているという。法人としてのウィンも近く同法容疑で書類送検する方針。

　調べでは、岡村容疑者らは知事から医薬品販売業の許可を受けず、昨年九月から十月にかけ、同県瀬高町の無職女性（７８）ら四人に「花びらたけをのめば血管が若返る」「糖尿病やがんに効果がある」などと効能を説明。「一日二粒のんでください」と用法や用量を指示し、錠剤の「花びらたけＤＳ」計四十四箱（計百五十九万六千円）を医薬品として販売した疑い。県警によると、病気への効能や効果をうたえば医薬品とみなされる。

　県警は昨年十二月にウィン本社事務所など関係先を捜索。「がんに優れた効果がある」などと書いたセールストーク集も押収しているという。

　花びらたけはキノコの一種で、エキスを抽出した錠剤や顆（か）粒（りゅう）が健康食品として流通。県警によると、同社は全国に十六支店を開設し、昨年一月から同十一月の間、三十都道府県で総額約六億五千万円分を販売していたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000073-nnp-kyu