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2006年03月06日(月) 15時01分

暴力団売春事件:県警捜査集結 軽さ浮き彫り、若者の「性」 /熊本毎日新聞

 ◇出会い系サイト利用−−洋服代、遊興費目的
 携帯電話の出会い系サイトを利用した暴力団による売春事件で、県警は暴力団組長ら5人を児童福祉法違反、売春防止法違反などの疑いで逮捕し捜査を終えた。被害者は15〜24歳の女性42人。このうち16人は18歳未満だった。少女たちは洋服代や遊興費欲しさに売春に応じたといい、若い世代の「性」の軽さに暴力団がつけ込んだ構図が浮き彫りになった。【伊藤奈々恵】
 逮捕されたのは、合志市野々島、暴力団組長、田中守被告(31)ら5人。田中被告ら4人が児童福祉法違反、売春防止法違反などで起訴され、1人は起訴猶予となっている。
 調べによると、田中被告らは共謀し05年1月から逮捕される同年11月までの11カ月間、出会い系サイトに「援助交際」の相手を探す書き込みをしていた女性に客を装って接触。客探しや待ち合わせ場所までの送迎、客とトラブルになった場合の対応などを条件に売春を持ちかけていた。
 更に、女性になりすまして援助交際相手を求める内容を出会い系サイトに書き込んで客を募集。連絡してきた客にはメールで日時や場所を指定し、熊本市内の組事務所や自宅に待機している女性を組員らが車でホテルなどの待ち合わせ場所に送り、売春させていた。
 女性たちが売春で受け取った金は総計約3000万円。田中被告らは6割を女性に渡し、4割を自分たちの取り分としていた。女性たちの目的はほとんどが洋服代や遊ぶ金欲しさで、目標額に達したらさっと辞める女性もいたという。
 出会い系サイト規制法は18歳未満の利用を禁じているが、興味本位や安易な考えで年齢を偽って利用するケースが後を絶たない。05年、県内で出会い系サイトを利用して性的被害を受けた18歳未満の少女は15人(高校生9人、中学生3人)。少女の無知につけ込んで食い物にするケースも増えているという。また全国では出会い系サイトを利用した誘拐事件や殺人事件も起きている。
 県警は「出会い系サイトの安易な利用が犯罪につながっている。危険性を知り、家庭、学校、地域で防止に取り組まないと」と危機感を強めている。

3月6日朝刊
(毎日新聞) - 3月6日15時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000204-mailo-l43