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2006年03月03日(金) 03時34分

不正融資発覚逃れ?…興産信金、4億全額返済を偽装読売新聞

 中堅の信用金庫「興産信用金庫」(東京都千代田区)が暴力団組長側に4億円の不正融資をした背任事件で、同信金が2001年に4億円を融資した約9か月後、全額が返済されたように同信金内部で経理処理されていたことが、警視庁組織犯罪対策4課の調べでわかった。

 同信金は直後に再び3億6000万円を融資しており、同課では、こうした経理処理は返済実績を装い、不正融資の発覚を免れるために行われたとみて、信金本店を捜索するなどして調べている。

 調べによると、同信金は01年7月、すでに計画が頓挫していた茨城県東海村の産業廃棄物処理場の買収名目で、指定暴力団住吉会系組長・津久井高光容疑者(68)(背任容疑で逮捕)が関係する産廃処理会社「ケントワン」に4億円を融資したが、同信金内部では、02年4月30日までに、全額が返済されたように経理処理されていた。

 さらに、同日、新たに群馬県内の産廃処理場の買収資金名目で、ケントワンに3億6000万円を融資したことになっていた。群馬県の産廃処理場の買収計画に実体はなかった。

 同課では、融資金の全額返済を装うことで、不正融資が同信金内部などで問題視されることを避けようとしたとみている。同課は、こうした偽装行為に、同容疑で逮捕された同信金の会長・志津努容疑者(71)らがどう関与したか、実態解明を急いでいる。
(読売新聞) - 3月3日3時34分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000301-yom-soci