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2006年03月03日(金) 03時07分

<海自情報流出>レクリエーションなど 生活情報までも毎日新聞

 海上自衛隊の内部情報流出問題で、流出元の海曹長(41)の私用パソコンには、「秘」データなど重要情報だけでなく、レクリエーションや服務についての文書が多数含まれていることが分かった。一見価値のない情報のように見えるが、防衛庁幹部や軍事専門家らは「自衛官の士気やモラルが推測できてしまう。他国のスパイが欲しがる隊の生活情報で、海自攻略のハンドブックになる」と嘆いている。
 毎日新聞が入手した資料によると、「『隊員家族とのアットホーム』—? 儀礼的? 渉外業務—」と題したレクリエーションなどに関する文書には、「基地内を見学後、缶ビール等お酒を飲みながら家族とともに、バーベキュー」と記述。注釈として「国家予算で賄っている、水道・電気等を私的利用した場合、背任行為?」などと付いていた。
 また、「他港での上陸、宿泊、予定関係」というフォルダー内には、「楽しいグァムライフを!」と呼び掛けた「グァムでの予定」文書や、「ベチナムでのゴルフ調査」との文書があった。この中には「ベトナムにてゴルフが可能になったみたいです」との記述があり、参加者を募っていた。
 一方、「部内限り」扱いとされた海幕人事教育部補任課服務室作成の「服務指導巡回講習」には、03年以降に起きた、2尉の現金窃盗や曹長の殺虫剤飲用騒ぎ、3尉の有印私文書偽造・同行使のほか、離婚調停中の1尉の傷害、高校1年の男子生徒に強制わいせつした2尉などの事件例が多数列挙されていた。
 さらに一昨年末作成の服務講話には、ある部隊の過去5年の服務事故の推移が示され、「過去最悪のペース」「指導する立場である隊員の事故が増加傾向にある」との記載があった。
 軍事アナリストの小川和久さんの話 どのようにすれば、自衛官に接触しやすいか分かり、他国の諜報員につけ入るすきを知らせる内容だろう。まるで、海上自衛隊攻略ハンドブックのようだ。
 ◇「末端の隊員まで徹底対策必要」統合幕僚会議議長
 防衛庁の先崎(まっさき)一・統合幕僚会議議長は2日の定例会見で、自衛隊で相次ぐネット上への情報流出問題に触れ、「誠に遺憾であり、末端の隊員まで徹底した抜本的な対策が必要」と述べた。【反田昌平】
(毎日新聞) - 3月3日3時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000008-mai-soci