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2006年03月01日(水) 15時05分

<海自データ流出>「趣味で持ち出し」海曹長が釈明毎日新聞

 海上自衛隊の情報流出問題で、データを持ち出した長崎・佐世保基地配備の護衛艦「あさゆき」の電信室を担当する海曹長(41)が、海自佐世保地方隊の調査に対し、「初めは自宅で仕事をするためだったが、情報を集めるのが趣味となり、上官あてのメール添付ファイルなどを持ち出すようになった」と釈明していることが1日分かった。隊規則では電信室に届くメールの添付ファイルは破棄することになっており、同地方隊は海曹長が規則違反を知っていながら収集していた可能性が強いとみて追及している。
 海自幹部によると、海曹長は昨年2月ごろ、私用パソコンを購入。艦内では1台のパソコンを数人が使用しなければならず、自宅で仕事をするため業務データを記録媒体に入れて持ち出し始めた。昨夏、職場の同僚に勧められ音楽データを入手するため、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を私用パソコンに入れた。
 海曹長の任務には、電信室に送信されてくるメールをあて先に渡すことがあるが、添付ファイルを収集するようになり、本来、破棄すべきファイルを自宅に持ち帰っていた。調査に対し「次第にまひした」と話しているという。
 同隊では、情報保全に関する講習を昨年12月と今年1月に実施し、隊員に対して暴露ウイルスの危険性などを説明した。海曹長は昨年12月の講習を受けた後、「ウイルス対策ソフトを入れているので大丈夫だ」と安心していたが、今年1月末になって不安になり、パソコン内の一部データを削除。だがその時点で暴露ウイルスに感染しており、1月21日にはハードディスクの情報が流出していたという。
 パソコンのハードディスク内のデータのうち、復元できたものを含め約8割が流出データと一致したとしているが、残り約2割は海曹長も覚えておらず、内容は分からないままという。この幹部は「すべての流出データを確認できたとは言いきれないが、現時点では本人が接触できない『極秘』以上の情報は流出していない」と話した。【サイバーテロ取材班】
(毎日新聞) - 3月1日15時5分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060301-00000052-mai-soci