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2006年03月01日(水) 00時00分

ウィニー(うぃにー/Winny)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 ファイル共有を目的としたP2Pソフトのひとつですワン。国産ソフトウェアで、効率よく共有ファイルの検索ができること、匿名性が高い、つまり誰がどういうファイルをダウンロードしているのかがわかりにくいことが特徴です。

 この匿名性の高さから気軽に違法ファイルをやり取りする人が増えて大問題となり、作者が著作権侵害幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕されるという事件もありましたワン。

 もともとウィニーを使うためには少々PCやネットワークの知識が必要で敷居の高いソフトウェアだったのですが、書籍や雑誌で詳細に設定方法が取り上げられたため、PC初心者の間にも一気に広まってしまいました。そのころから登場した新たな問題が、「欄検眼段(りゃんくーがんどぅ)」「仁義なきキンタマ」など、ウィニーに蔓延したマルウェアが引き起こす個人情報流出です。マルウェアというのは、ウイルスのような悪さをするソフトウェアのこと。これらは違法ファイルをまとめた圧縮ファイルの中にこっそり隠れており、実行するとパソコンの中にあるファイルを勝手にウィニーで共有します。ほかの人にダウンロードされたら最後、ネットからそのファイルを消し去ることは、まず不可能ですワン。共有されてしまうファイルはデジカメ画像ファイルや表計算ソフトで作ったファイルなどさまざまです。自分の恥ずかしい画像ファイルが公開されるのならまだしも(これもイヤですが)、住所録や会社の秘密書類が含まれていたら大変なことになります。

 対処法はただひとつ、ウィニーを使わないこと。そして、ウィニーでダウンロードされたファイルをむやみに実行したり、解凍したりしないことです。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20060301nt04.htm