2006年02月25日(土) 00時00分

おれおれ詐欺『オレが最初』 （東京新聞）

　警視庁昭島署は二十四日、詐欺未遂の現行犯で住所不定、無職岩田公夫容疑者（６２）を逮捕した、と発表した。同容疑者は「自分はおれおれ詐欺のはしりだ。二十年前からやっている」と供述しているという。

　調べでは、同容疑者は二十一日午後一時ごろ、東京都昭島市の無職女性（８５）に息子を装って電話。「先生（恩師）が入院し、友達から見舞金を預かっているが仕事で行けない。二十二万円を立て替えてＪＲ国立駅前まで持って行ってくれ。サイトウシンイチロウという人がベンチで待っている」などとうそを言い、金品をだまし取ろうとした疑い。

　信用した女性が不足分の金を借りようと近所の知人に事情を説明したところ、知人がおれおれ詐欺と見抜いて一一〇番通報。指定場所で女性に話し掛けてきた同容疑者を、張り込んでいた捜査員が取り押さえた。

　同容疑者は「生活のためだった。電話帳を見て公衆電話からかけた。ほかにもやっている」と供述。

　東京・多摩地区では昨年十一月以降、同様の手口による被害が四件（被害額約九十万円）発生しており、同署は関連を調べている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060225/mng_____sya_____014.shtml