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2006年02月22日(水) 03時10分

<日本メンテナンス>建築業許可で申請書に虚偽毎日新聞

 組織的なリフォーム詐欺疑惑がもたれている住宅リフォーム会社「日本メンテナンス」(愛知県豊田市、昨年10月解散)が04年2月、愛知県に対して建設業の許可申請を行った際、虚偽の内容を記した申請書を提出していたことが21日、分かった。常勤者でなければならない役職従事者の欄に、非常勤取締役だった1級建築士の名前を記載していた。愛知県警もこの事実を把握しており、建設業法違反容疑での立件を視野に捜査している。
 調べでは、同社は04年2月、1500万円以上の工事が可能な「一般建築工事業」の許可を県知事に申請した。この申請には、5年以上の経験を持つ「経営業務の管理責任者」や、10年以上の実務経験などを持つ「技術者」の選任が義務づけられており、同社はこの2職種について、当時取締役だった1級建築士の名前を申請書に記載した。
 ところが、この建築士は同県岡崎市に個人事務所があり、日本メンテナンスには非常勤取締役として名義を貸しただけで勤務実態はなかった。建設業法は、管理責任者については「常勤の役員」、技術者については「常勤で職務に従事」と規定。同法に違反していたが結局、申請直後に県から許可が下りていた。
 この建築士は毎日新聞の取材に対し、「知人に頼まれて日本メンテナンスの非常勤取締役になった。建設業の許可申請の際に、自分の名前が使われていたことは知らなかった」と話している。
 同社は営業用のパンフレットなどで建設業の許可を受けていることをPR。耐震補強工事を売り込む際に、顧客の信用獲得に利用していた。
 同社を巡っては、不要な耐震工事を契約して多額の工事代金を詐取したとして、元社員6人が詐欺罪で起訴されている。また、同社の実質的経営者の浅岡祐二容疑者(37)ら7人が、社員に暴力をふるって大けがをさせたとして傷害容疑で逮捕されている。【加藤潔】
(毎日新聞) - 2月22日3時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060222-00000012-mai-soci