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2006年02月17日(金) 00時00分

ヒューザー 破産手続き開始 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、強度不足が発覚したマンション住民らから破産を申し立てられた建築主「ヒューザー」(東京都大田区、小嶋進社長)について、東京地裁(西謙二裁判長)は十六日、「債務超過と認められる」として、破産手続きの開始を決定した。同社が公表した資料によると、負債総額は約八十四億三千七百万円。破産管財人は瀬戸英雄弁護士で、財産状況報告集会は九月十三日に開かれる。 

 ヒューザーは同社の純資産額を約七億四千八百万円としている。今後、破産管財人が資産を管理し、不動産や証券などを換金して債権者に分配する作業に取りかかる。

 債権者の届け出期間は六月三十日まで。資産の分配は、担保が設定された金融機関の貸し付けや、従業員の給与、税金などが優先され、残額が住民や取引先など他の債権者に回る。関係自治体も住民への補償費を回収すべく債権者となる方針で、配当をめぐり住民側と競合しそうだ。

 破産を申し立てていたのは「グランドステージ住吉」(同江東区)など東京、千葉、神奈川の三都県にある分譲マンション九棟の住民計三百九世帯。住民らは「ヒューザーは少なくとも百三十億円の損害賠償責任があり、大幅な債務超過だ」と主張。これに対してヒューザー側は同地裁で十五日開かれた審尋で、首都圏の十八自治体に計約百四十億円を求める損害賠償請求訴訟を起こしたことに言及。「勝訴の見込みがあり、債務超過や支払い不能状態ではない」と反論していた。

 破産管財人は、同社が自治体相手に起こした訴訟を引き継ぐかどうかを今後判断する。

 一連の事件をめぐり、「木村建設」(熊本県八代市)と同社の関連会社「平成設計」(東京都千代田区)の破産手続きが既に進んでいる。

 ヒューザー側は「小嶋社長は、コメントするつもりはない、と言っている」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060217/mng_____sya_____012.shtml