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2006年02月16日(木) 00時00分

昭文社がネット接続型の地図ソフト——「Googleローカル」が地図業界に波紋読売新聞


「Mapple Online Light」の画面。「http://m-online.mapple.net/light/」からソフトをダウンロードする

 地図業界が「グーグル」ショックに揺れている。“震源地”は、05年にサービスを開始した無料地図サイト「Googleローカル」だ。無料サービスの常識を破る高い機能に、他社の無料地図サイトだけでなく、有料ソフトも見劣りしてしまったからだ。地図大手の昭文社ではネット経由で地図情報を更新できるソフト「Mapple Online Light」を2月から販売するなど、各社とも新商品を模索し始めた。

 「正直、困ったことになったと思いました」。昭文社の中村弘太郎SiMAPシステム部長は、「Googleローカル」登場の衝撃をこう語る。従来、同社の「ちず丸」や「マップファン ウェブ」(インクリメント・ピー)など無料の地図サイトでは、地図を移動するにはクリック操作で画面を表示し直さければらない。「Googleローカル」だと、ドラッグ操作でスムーズに移動・拡大できる。さらには、世界中の地図を表示でき、衛星写真も見られるようになっている。

 同様の機能で対抗したのがヤフーである。無料サイト「ヤフー・地図情報」で、航空写真の表示もできるようにした。

 「Mapple Online Light」では無料サイトを上回る機能を盛り込んだ。マウス操作で地図の移動・拡大だけでなく回転もでき、拡大しても画面が粗くならない。住所や建物名で地図検索できるほか、車や徒歩で移動するのに起点を終点と設定して移動ルートを検索できる。ソフトはサイトからダウンロードしてインストールする。1月までは無料だが、2月から有料(年間2000円前後)の正式版となる。一方、インクリメント・ピーとゼンリンデータコムでは、道路渋滞情報が配信される地図ソフトを相次いで発売した。グーグルを意識したネット接続型地図ソフトは今後も登場しそうだ。(編集部 林 宗治/2006年1月24日発売「YOMIURI PC」3月号から)

http://www.yomiuri.co.jp/net/frompc/20060216nt08.htm